返信先: 金融機関からのアドバイスについて

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    私は借入をしていないので、大きなことは言えません。ただ、他の会社さんと金融機関さんとのお付き合いを見ている中で感じることは、金融機関さんにとっての最優先事項は「貸したお金を約束通りに返してもらうこと」です。そのために、会社の成長はもちろん大切なのですが、「成長しなくても(経営危機でも)、とにかく返してほしい」と究極的には思っています。

    一方、経営者は「(社員やお客様や地域の幸せを実現しながら)会社を安定的または持続的に成長させること」が最優先事項でしょうか。そのために、金融機関さんから借入をしている、というところですね。

    つまり、2者の優先事項は、共通しているようで、違うのです。経営者は「会社の成長に金融機関が協力してくれている」と勘違いしがちですが、金融機関からすれば返済が堅いかどうかだけ、そこさえ肝に銘じていれば上手にお付き合いできると思います。

    数年前に、弊社社屋の外装工事を始めたのを知った金融機関さんが「資金の手当ての必要はないかもしれませんが、借りませんか?」と営業に来られたことがありました。弊社にとって借入の必要があるなしは関係ないのです。金融機関のことを「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」と揶揄するのを聞きますが、それは彼らからすれば当然かもしれませんね。

    銀行員には、中小企業支援に使命感を持って仕事をしている人もいれば、金融機関の健全経営に使命感を持って仕事をしている人もいます。経営者からすれば前者の方がありがたいのかもしれませんが、2年ほどで担当者が変わってしまう中、運のようなものに期待はできませんね。「借金は、利益の前借」ですので、しっかりと利益を出し、資金繰りには先手先手で対応、約束通りに返済できる見通しをつくり、それを伝えることが、金融機関と継続的に良好な信頼関係を築くためには大事だと思います。